一歩ずつ歩くということ

猛暑のなか、宮城県から遠路おこしいただいたゴールデンレトリバー4歳のハルちゃん。

股関節に問題があり、元気に走れるのですが、歩くとふらつきがみられます。
「走れる=元気」だから問題ないということではなく、歩行時の状態をよく観察することが大切です。四足歩行時の一歩ずつに着目して観察すると、使っている筋肉・使えていない筋肉が見えてきます。バランスよく歩けていないと、使っている筋肉にはコリが生じ、使えていない筋肉は早く衰えていきますので、放置せずに対処していきましょう。

[ビフォー]
施術前は、後ろ足の前方への引き出し(フォワードリーチ)が浅くて膝の曲げ伸ばしも少なく、つま先をすってしまうことがありました。
[アフター]
股関節の不安定さはまだまだ残りますが、後ろ足を深く前へ引き出せるようになってフォワードリーチが伸び、蹴り出し(バックリーチ)とのバランスが良くなりました。

後ろ足を着地する時を静止画で確認してみると、大腿骨の角度で歩幅が伸びたのが分かります。

股関節の不安定さはまだまだ残りますが、股関節回りや後ろ足の筋肉をバランスよく使い、一歩一歩しっかり歩くことが筋力キープや筋力アップに繋がります。お散歩の際には、アスファルト路面だけではなく、時には芝生や草地を歩いたり、軽い坂道のあるコースを選ぶと一層効果的です。

とても人懐こく可愛いハルちゃん、ゆっくり楽しくお散歩しながら筋力をキープしてね♬