整体と呼吸

咳の症状から始まって呼吸が苦しくなり、体調を崩したマルチーズ12歳のベルちゃん。

服薬治療で症状の改善は図られてきていましたが、筋力が落ちて首も四肢の筋肉も細くなっていました。
特に、横臥位になって休むことが多くなっていたために胸の筋肉が縮んで固くなっていました。そこで、胸筋のコリをほぐし胸を開くようにストレッチを行ないました。呼吸は肺で行いますが、息を吐く吸うという動作(呼気吸気)を行なうのは筋肉です。呼吸に関わる筋肉がうまく機能しないと肺を拡げることができず深い呼吸ができなくなってしまうからです。

また、胸が開いたことで前肢の立ち位置が安定し、横向きばかりではなく伏せの姿勢で休むことができるようになり、次第に安定して歩行することもできるようになってきました。呼吸が楽になったことに加え、食欲が落ちなかったことが功を奏して全身状態が良くなり、運動量が増えてきたことで筋肉量も増えてきています。
頑張れ、ベルちゃん!!